CV率を上げる方法|「商品訴求」から「人物訴求」への転換

「再生数は伸びてきたのに、来店や売上につながらない」。 ショート動画運用で、再生数の次に必ずぶつかる壁です。
原因の多くは、動画が「商品訴求」に偏っていることにあります。 この記事では、自社アカウント「のむアイス」の店舗拡大を支えたCV率改善の考え方—— 「商品訴求」から「人物訴求」への視点転換——を、その仕組みと実務への落とし込み方まで解説します。

カウンター越しに笑顔で話す店舗スタッフ
繰り返し同じ人物が登場することで、視聴者は商品ではなく「人」に会いに来るようになる。

なぜ「人物訴求」がCV率向上に効くのか

SNSの消費は「情報収集」から「疑似的な人間関係」へ

このアプローチが機能する理由は、SNS上でのコンテンツ消費が 「情報収集」から「疑似的な人間関係の構築」へと重心を移していることにあります。 視聴者は、繰り返し同じ人物が登場する動画を見ることで、その人物に対して自然と親しみや愛着を感じるようになります。

スペックや価格の比較で選ばれる時代から、「この人が言うなら」で選ばれる時代へ。 同じ内容を伝えていても、誰が伝えているかで受け取られ方はまったく変わります。

「買いに行く」ではなく「会いに行く」という動機

店員・スタッフを「顔の見える存在」としてブランディングすると、視聴者側に新しい動機が生まれます。 単なる商品購入ではなく、「会いに行く」「応援したい」という感情的な動機づけです。

この動機は一度きりでは終わりません。人に会いに来ている以上、次も同じ理由で足を運ぶことになります。 結果としてリピート来店にもつながりやすくなり、1回あたりの集客コストが下がっていきます。

商品訴求が悪いわけではない

商品の魅力を伝えることは当然必要です。問題は、商品だけで差がつく市場がほとんど残っていないこと。 商品訴求を土台に置いたうえで、その上に人物訴求を重ねる、という順番で考えてください。

商品はコピーできる、人柄はコピーできない

人物訴求は、CV率の改善だけでなく他店との差別化にも寄与します。 商品自体は模倣されやすい一方で、特定のスタッフのキャラクターや人柄は、他店が真似できない独自の資産になるからです。

訴求の軸 模倣のされやすさ 効果の性質
商品力 コピーされやすい 短期的な優位性
スタッフの知名度・人柄 コピー不可能 長期的な優位性

単発の集客から、ブランド資産へ

スタッフに知名度をつける施策は、単発の集客効果にとどまりません。 発信を続けるほど「この店にはこの人がいる」という認識が積み上がり、 中長期的なブランド資産の構築という観点でも大きな効果を発揮します。

広告は出稿を止めれば効果も止まりますが、人に紐づいた認知は残ります。 ここが、人物訴求にコストを割く価値がある理由です。

カウンター越しに常連客と話す店舗スタッフ
人に紐づいた認知は、出稿を止めても消えない資産として残る。

人物訴求を運用に落とし込む3つの手順

考え方が分かっても、いきなり全員を出せば良いわけではありません。次の順番で進めるのが実務的です。

  1. 「誰が出るか」を先に決める— 企画より先に人選です。継続して出られること、カメラの前で自然でいられることを優先します。上手さより「続けられるか」で選びます。
  2. 同じ人物を繰り返し出す— 親しみは接触回数で生まれます。毎回違う人が出る運用では、いつまでも「知らない店の動画」のままです。
  3. 商品説明の前に、人となりを見せる— 冒頭から商品説明に入ると広告として処理されます。まず人が立ち上がってから、商品の話に入る構成にします。

まとめ|CV率改善の本質は視点の転換

CV率(コンバージョン率)向上の核心は、「商品訴求」から「人物訴求」への視点転換にあります。

  • 店員・スタッフを“顔”として打ち出す
  • 知名度と親近感という付加価値を持たせる
  • 視聴者の感情的な動機(会いたい・応援したい)を引き出す
  • 来店・購買という実際の行動(コンバージョン)へつなげる

このプロセスこそが、のむアイスの店舗拡大戦略を支えるCV率改善のノウハウであり、 SNS集客における再現性の高いフレームワークです。 再生数が出ているのに成果につながっていないなら、まず「誰を出すか」から見直してみてください。

この記事を書いた人

内田圭人(株式会社UFDマーケティング 代表取締役)

人材派遣・建設・不動産・店舗ビジネスに特化したinstagram・TikTok運用代行を提供。 自社アカウント「のむアイス」で総再生550万回を突破し、7店舗への事業拡大を支援。 平均1万再生超の運用ノウハウをもとに、企画・撮影・編集・分析までを一貫して手がけています。

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